10年後アルペンスキーW杯はないかもしれない。フィッシャーとFISの未来を考えてみた。

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元アルペンスキー選手、1級所持

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Photo:GRANGE Jean-Baptiste (Fra)/PHOTOMDP

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実はフィッシャー公式サイトの売上高をチェックするとそんなに変わってません。結論、スキーメーカー各社はアルペン業界から手を引くのではないかと予想してます。(もう数えるほどしかすでにないですよね。)

本題に入る前に、アルペンスキーワールドカップ速報&一桁順位になった練習方法でお伝えした通り、ジニスは正式にフィッシャーからヴァンディアへ移籍しました。

さて、ここから本題に入ります。

フィッシャーとの契約終了をするアルペンスキー選手の数が今注目されており、レーシングディレクターのジークフリード・フォグレイター氏は

「経済的問題が原因」

と語ってる記事をXで紹介しましたが、実はフィッシャースポーツ自体の売上高はそこまで下がってません。

何が言いたいかというと

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実際の公式の数字と、フォグレイターの言ってることにズレがあるのでは?

という感じがします。

アメアスポーツは上場してるので会社の財務状況が公表されてるので、Xでも紹介しました。しかし、フィッシャースポーツは未上場なので一部だけとなってます。

なのでデータが不足した状態で語ることは避けたいですし、Xで投稿してきた情報もバラツキが出てるので、あくまでも参考値としてみるべきでしょう。

また、アルペンスキーの移籍市場はまだ1ヶ月あるので、新たにフィッシャーと契約する選手も出るかもしれないので、ここからはフィッシャーの動きがアルペン業界では初めてではないので、未来を予想してみたいと思います。

ハートの動きに似てるフィッシャー。フィッシャーやスキーメーカー各社が経営資源を集中したいところはアルペンスキー競技ではないはず。

Photo:湯浅直樹/B.Stefanov

アルペン競技から撤退した日本のハート。

元々はアメリカ。1992年3月に日本のジャパーナと譲渡契約締結し、のちにスキーから撤退したYAMAHAのスタッフが一部?移籍する。ちなみにKEIーSKIはカザマのスタッフで有名。

ハートチームはのちに解散し、エースである湯浅直樹選手はアトミックにチェンジし、引退する選手もいました。

2019年か2020年頃だったかと思います。

そして、2025年4月現在、アルペンスキーワールドカップに参加する(正確にはW杯ポイント獲得したブランド)スキーブランドの数はわずか12だけなのです。(ヴァンディアとケスレー復活で今盛り上がってますね。)

アルペンスキーW杯から撤退または参戦してないスキーメーカー一覧。今後どうなるか?

アルペンスキーW杯は販促活動になりますが、遠征費や人件費など費用対効果が悪く、多くのメーカーが撤退してます。

アルペンW杯から撤退・または参戦してないスキーメーカー
  1. ヤマハ
  2. ミズノ
  3. ハート
  4. オガサカ(現在国内が主戦場。生産は継続)
  5. カザマ(スロベニアチームだったかな?)
  6. K2
  7. クナイスル
  8. ダイナミック

*他にもあればコメント欄でお待ちしてます。多分、まあまあの数になるんじゃないかと思います。吸収合併したブランドもあるでしょう。データが古すぎて、AIでももう探せない状況なので、みなさんのお力をいただき、アルペンW杯スキーブランドのデータベースを未来に繋げていきたいと思ってます。ちなみにニシザワは90年代後半に撤退。デモのイメージがありますが、私のいたスキー部にはアルペンでも使用者がいた記憶があります。ちなみに日本国内には64社のスキーメーカーがあったらしいです。今では信じられない話ですね・・・汗。1980年頃には世界のスキー板の生産台数の半分が日本に輸入されたという話もあり、日本が世界一の時代がいかにすごかったかがわかります。

ある意味で、アルペンスキーは究極の贅沢品であり、

  1. スピードを出しまくり
  2. 怪我もし
  3. 金も時間もかかる
  4. その割に費用対効果がない。お金と時間のある人たちの世界(セレブ)

というスポーツ(暇つぶし)という言葉にふさわしい状況になりつつあります。

この業界に私もどっぷり浸かってましたが、最後はやはりお金がなくてやめました。

キリがないのです。

新聞配達とコンビニの掛け持ちで稼いだお金をドブに捨てるような感覚になり、結果私は「アルペンスキー業界の限界」を感じ、

「W杯2位の佐々木明選手とGSで2秒差ならもう十分だろう」(1998年1月のカムイスキーリンクス・インターハイ予選で私は前走でした。)

と思い、数年経ってアルペンは諦めました。(当時アマゾンの株買ってたら今頃どうなってたか・・・)

その残りの2秒の中に何千人と世界にいるわけです。

その後2014年に発売された21世紀の資本を読み

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やっぱり世界は最初からお金を持つものが有利な出来レースだったのねー

と再認識しました。

このままいけばアルペンスキー業界は確実に衰退していくはず。私がスキーメーカーを作らなかった理由

*2007年のスイスウェンゲンの1枚。スタート順を決めるドロー会場

ですが、2007年のスイス・ウェンゲンW杯視察に行った時に

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太陽も活発化し、地震も増えていき、温暖化で雪不足・食料問題などでますますスキー業界自体はもちろん、世界経済は厳しくなるだろうなー

と思い、海外からの提携依頼を断りました。(スキーメーカー設立、連盟構想は下記の記事参照)

フィッシャーは別分野に舵を切るだけでは?フォグレイターのコメントから見えること。

ここからは推測なので当てにしないで欲しいのですが、フォグレイターは経済的問題と言ってます。

確かにウクライナ情勢を見れば大変なことは誰でもわかるのですが、公式サイトを見ると売上高がそんなに変わっていないのです。

では、なぜアルペン選手を数多く手放すのか?

あくまでも予想ですが

  1. アルペンスキー分野の予算削減で別のスキー?分野に経営資源を回す
  2. 予算の範囲内でアルペン強化を続ける(マテリアルの生産は継続。オガサカのような感じ)
  3. アルペンから完全撤退

の3パターンになるのではないかと思われます。

売り上げから経費を差し引いたのが利益ですから、この利益がどのくらいかわからないと経済的問題が原因かは外の人間にはわかりません。

しかも会社の資産や余剰資金もわからないので、なんともコメントしようがないですが、少なくとも報道だけで見ると

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フィッシャーブランドと従業員の雇用を守るために予算配分の見直し、経費削減をしてる可能性が高い

のではないかと思われ、会社としては健全な財務状況に戻してるのではないかと個人的には見ています。(ブランドネームの価値がありますからね。ずっと黄色のスキー板で貫いてますし。)

フジテレビは今スポンサーつかなくて大変ですが、10年は大丈夫と言われる理由がテレビがメイン収入ではないからです。フジテレビはどっちかと言えば不動産会社です。マクドナルドと同じですね。

別のアルペンスキー選手を獲得するのか、それともアルペンスキーW杯の舞台からケスレーのように一旦消えるのか。まだ移籍市場も時間があるので、様子を見たいと思います。(続報があればお伝えします。)

アルペンスキー業界復活のカギはアジアと中東。でもヨーロッパ人はそれを許さないはず。個人的にはSAJの動きに注目。ワンチャン日本が世界の中心になるかも。

さて、ここまでは衰退の話を書きましたが、ここからは繁栄するパターンを書いてみます。

以前、Xでお伝えした通り鍵となるのは

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