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元アルペンスキー選手、1級所持
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基礎スキーとは何か?スキー検定合格のコツを動画やイラストを交えて詳しく解説してます。
はじめに
これから語ることはかっこいいスキーだけを求めてる人にとってはつまらない話に聞こえるでしょう。
スキーは本来自由ですから、自由にゲレンデで楽しく滑るのが1番なので、上手くなりたくない人は見ないことを強くお勧めします。
ただ、
- 検定で上を目指す人
- 基礎・競技関係なく大会に出るレベル
を目指す人は見ておいて損はない内容なので、ブックマークしておくと便利です。
検定の評価に関する最新の情報なども紹介していくので、また見たい人はSNSやYouTubeをフォローするか、「スキーダイエット.jp」と検索してご覧ください。
基礎スキーとは何か。
スキーの基礎がもし本当にできてるのなら、上記の滑りがきっとあなたもできるでしょう。
巷でよく聞く「基礎スキー」という言葉の意味は何か。
簡単に言ってしまえば

ゲレンデで上手に滑れる基本技術を学ぶ分野。競技が中学生以上の数学ならば、基礎スキーは小学校の算数のようなもので、最低限ゲレンデを滑るために必要な基礎技術を基礎スキーと呼ぶ。
と言えばわかりやすいかと思います。

わかりやすい指標として全日本スキー連盟(SAJ)と日本プロスキー教師協会(SIA)にはスキー検定が存在します。
ここではSAJの方で解説しますが、上記の写真の通り、SAJはスキー検定のことを別名バッジテストと呼ばれ、合格するとバッジをもらえます。
検定はこのように分かれています。
スキーバッジテストとは?このような技術レベル分けがされている。なんでみんな受験するの?

これは大人も受験できるいわゆる一般的なスキー検定であり、このほかに子供向けのジュニア検定もありますが、個人的にはダイレクトにこちらを受験した方がお金の無駄遣いが減ると思っておすすめしてます。
こちらは「級」がついてるので別名「級別テスト」と呼ばれ、1級以上になるとテクニカル、さらにその上の最上位であるクラウンが存在します。
- テクニカル→クラウンの資格がもらえるプライズテスト
- スキー技術選の最低出場資格が1級(なので技術選の1種目最低点が70点となってます)
- 準指導員受験資格が1級。準指導員の上が指導員で給料にも影響する。
- 各競技へのシフトの目安が1級レベル(これは各自で判断。アルペン競技も1級合格してから参戦する人も実際にいました)
級別テストはゲレンデで暴走しないためのスピード制御技術(横滑り)が必須技術で、これができて高速域(スピードのある次元での技術)に行ってもらうという流れを組んでます。
安全な滑りをしてもらわないと、ゲレンデの治安も悪くなるのでこういったカリキュラムになってるのです。
第三者(検定員)にきちんと客観的に見てもらって、自信をつけてから進みたいスキー進路を各自で歩む1つの目安が「スキー検定」であり、基礎スキーの立ち位置と理解するとわかりやすいかと思います。

そもそも

基礎スキーって何?
と疑問に持たれる方がまだいるかと思うので、歴史を見るとよくわかるので、ここで歴史や業界の問題について書きたいと思います。
まず名前の由来ですが、おそらく1980年から1985年に行われた現在の全日本スキー技術選手権大会の前進である「全日本基礎スキー選手権大会」から由来するものと思われます。
元々は
- 全日本デモンストレーター選考会(1964年から1979年)
- 全日本基礎スキー選手権大会(1980年から1985年)
- 全日本スキー技術選手権大会(1986年〜。途中1990年から1995年までは国際大会になり外国人選手が一部優勝。バブルの時代でした)
と名前が変わった経緯があり、90年代半ばは「マークガルシアブーム」がスキー業界で起こってました。
名前が変わって、現在は2019年頃にスキー技術選は国際商標登録をし、2025年のスキー教程改定から検定種目名も横文字に変わり、技術選の種目名も英語に変更されてます。
今後はまた国際スキー技術選になるのではないかと思われますし、日本から韓国の基礎スキー大会に出場して優勝、中国のスキー関係者が日本のスキー技術選を視察するなど、交流が活発になってるのでアジアを中心とした巨大マーケットになりつつあります。
欧州中心のスキー文化が競技スキーだとすれば、基礎スキーはアジア発祥と言っても過言ではないでしょう。
なぜ基礎スキーと競技スキーという世界に分かれてるか。ネット上で論争になる理由も解説
「基礎スキー」という名前の通りなのですが、なぜかネット上では

なんで「基礎スキーの大会」なのに競技経験者(アルペン・モーグル)選手ばかり出て勝つんだよ?
といった声があちこちにありますが、言葉を見れば一目瞭然ですが、スキーには
- 基礎
- 応用
があります。
全日本スキー連盟は「応用スキー」という言葉は使ってませんが、日本スキー教程をきちんと読んだ人ならすぐわかるかと思いますが、

基礎スキーはあくまでもスキーの基礎技術の話。1級以上の世界にスピードの世界(プライズテスト・技術選・アルペン・モーグル・フリースタイル)を位置付けてる。
わけです。
なので1級所持すると全日本スキー連盟(SAJ)は日本スキー教程で枝分かれしてることをきちんと説明してます。
- 基礎が級別バッジテスト(1級まではスキーの基礎中の基礎。ゲレンデ全部を滑れる技術で算数のような存在)
- 競技(スピードの次元が高い世界での技術。プライズテスト、技術選、アルペン、モーグルと基礎があれば応用技術へと移行できる。数学のようなもの)
と解釈するとわかりやすいかと思います。

スキーはスピードを出せば出すほど難しくなるスポーツです。
野球も70キロの球と160キロではどちらが打つの難しいかわかりますよね。F1と自動車も同じです。
それと同じで、物理法則で動くこの3次元世界ではスピードが上がれば上がるほどスポーツの難易度が増します。
おそらくネット上で疑問を抱いて書き込みする人のほとんどは
- 1980年代の基礎スキー選手権、つまりフィギュアスケートのようなフォームの美しさだけ競うスポーツに戻してほしい。
- 「スピードを排除せよ」派閥
でしょう。
実際に私と同じ年でもそういった方が2名いました。そしてアルペン競技に文句をつけて辞めていきました。(練習しない方が悪い)
要は

整地ゲレンデでうまさを定義しづらいので、結果スピードが重視された
わけです。
実際に1980年代の基礎スキー選手権の映像を見るとわかりますが、

A選手のこのシュテムターンのフォームが素晴らしい!
というフォームの美しさを競う世界であり、シュテムターンも競技に入ってました。
シュテムターンは誰でもできてますが、背中の角度などが見られるのかわかりませんが、正直今見てみると私自身も理解に苦しむ内容でした。
なぜ理解に苦しむかを次に解説します。

2012年3月17日土曜日の日経新聞夕刊に三浦豪太さんのコラムが掲載されてます。
その中にはスキー指導員研修会の内容が書かれており、
- ハイブリッドスキー
- フェーズコントロール
- 二次元論
という競技スキーでは聞いたことのない言葉が研修中に飛び交ったそうです。(私も意味がわからない・・・)
詳しくは日経新聞の夕刊をご覧いただきたいのですが、要は
- 整備されたゲレンデを前提とした指導法ばかりになった。結果、カービングスキー板の回転性能を重視した滑り方であり、コブとかスピード、アイスバーンに対応されたものではない指導のやり方が展開された。
- 三浦さんが何度も実技講習を途中質問でさえぎるので講師から「じゃあどこが良くないのか?三浦さんが指摘してください」と言われ、内足主導をコブで全員に実践させ、全員ターンができなかった・・・(そりゃそうだ)
という謎の研修会だったそうです。
こういったことが日本のスキー業界の中枢で行われてたのです。
現在はYouTubeで研修会が公開されてるので、今後の方向性とかもはっきり出ており、使えない謎のスキー理論が排除されるようになったのです。
ただ、この内足主導っぽい流れは2025年現在もまだ名残があるなーと個人的には感じており、武田竜選手が技術証明してくれてるので

これだけ勝てばみんなもうわかったでしょ。なんでアルペン選手が上位に来るかわかるでしょ。安定感がそもそも違うのよぉ〜
と思ってるので、今後も基礎スキー界はアルペンとモーグル経験者有利になるのは変わりないかと思います。
なぜならスキーは重力スポーツなので。
基礎スキーはあくまでも基礎技術。基礎が1番大事だけど応用技術ではない。

わかりやすいのは

クラウン持ってる人にポール滑らせるとよくわかる。同じゲレンデなのに急に滑りが下手になる。
というパターンを見かけます。
また、コブに入ったら急に下手になるという人もいます。
ゲレンデに棒が立っただけ、ウネっただけでなぜか急に滑りが下手になる人がいますが、旗門を立てることで
- 本当の基礎技術を持ってるか(できないなら技術的にどうかと思う。)
- ただゲレンデでカッコ良さだけの中身のないスキー技術
かすぐにわかります。
パッと見は同じ滑りに見えたとしても、旗門を立てるだけで
偽物の技術と本物の技術がわかる
わけです。(ここに関して私は明確にハッキリと分けます)
偽物のスキー技術とは
- 荒れたバーンを滑れない
- アイスバーンを滑れない
- コブを滑れない(不整地含む)
- ポール(旗門)立っただけで滑れない
- アルペンなら掘れたバーンを滑れない
- 深雪を滑れない
- ウネリの多いところを滑れない
こういった現象が出てきます。
「見せかけだけのスキー技術」を広めると、整地ゲレンデしか滑れない未熟なスキーヤーを量産させるでしょう。海外に行けばストックが刺さらないアイスバーン、ウネリの連続は当たり前です。欧州の指導で外足荷重重視な滑りなのはマイナス20度から30度で固い斜面からなるアルプスの環境があるからです。

なので、アルペン競技がわかりやすいのですが、下手な選手ほど荒れたバーンを滑らせるアルペン競技ルールは

本当の意味でスキーが上手くならないと順位が上がらない仕組みを国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は昔から採用してる
わけで、私はこのFISルールが1番「スキーの上手さ」と「スキーの速さ」を明確にするシンプルな手法と考えます。
なので佐々木明選手や皆川賢太郎さんがゼッケン60番台から上位に入ったことは、本物志向の欧州人も納得させるわけです。
どこかの国みたいに偽物が市場に流通するような偽物文化がアジアにはありますが、こういった考えだといつまで立っても欧米には勝てないのです。(偽物とか嘘つきは不思議と必ず淘汰されるのが世の掟)
スキーも同じで、基礎スキーがどんどん競技スキー寄りになってるのはこういった背景があります。
理論だけでスキーが上手くなるのなら苦労はないです。
スキー検定合格のポイント
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基礎スキー最新情報

スキー教程の改訂やバッジテスト変更点などSAJ絡みの最新情報が出次第、こちらに掲載していきます。